精神科転職の理由、それって甘えですか?【現役ナースが本音で答える】


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「楽そうだから」「今の職場から逃げたいから」——そんな理由で精神科転職を考えている自分が、甘えているんじゃないかと思っていませんか。

私もそう思っていました。でも今は、はっきり言えます。

甘えで何が悪いんですか、と。

この記事では、転職を迷っているあなたに向けて、私の本音を正直に書きます。

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私が精神科に転職したかった理由、正直に話します

きれいごとは言いません。私が精神科転職を考えた理由は、こうです。

身体的に楽そうだった。残業がなさそうだった。今の職場から抜け出したかった。精神的にも楽になれると思っていた——これは結構裏切られましたが(笑)。

以上です。崇高な動機は何もありません。ただただ、しんどかった。そこから抜け出したかった。それが正直なところです。

それでも「こんな理由でいいのか」と自分を責めた

転職を考えるたびに、心の中で自分を責めていました。

職場には、定年を過ぎてもなお嘱託として働き続けている大先輩がいました。給料が下がり、ボーナスがなくなっても、それでも続けている。その姿を見るたびに、自責の念が強くなりました。

「私もそうならなければいけない」「そうならないなら嘘だ」——半ば強迫観念のように、そう思っていました。それなのに、こんな理由で逃げていいのか。精神科に転職したら看護師としてのキャリアが終わるんじゃないか。

一方で、自己正当化もしていました。私と同期入社した2人は、私より先に退職していました。「自分は最後まで残った。転職は子どものため、家族のためだ」と。

自分をずるいと思いながら、それでもそうせざるを得ないくらいしんどかった。表面上はそんな素振りを見せていませんでしたが、内心はずっとそういう葛藤を抱えていました。

甘えで何が悪いんですか

少し立ち止まって考えてみてください。

「甘え」って、そんなにいけないことですか?

私は精神科で、つらくて追い詰められた患者さんたちと毎日向き合っています。そして患者さんにはこう言います。「つらい時は甘えていいよ。逃げてもいいんだよ」と。

でも、同じ言葉を自分には言えないんですか?

患者さんが看護師に甘えてくることは悪いことですか?違いますよね。それだけ追い詰められているということです。心身が限界に近いということです。

楽な方に行きたい、逃げたいと思うことは誰にでもあります。長い人生の中で、そういう時期があって当然です。看護師という専門職の鎧を、つらい時まで脱いではいけないんですか。同じ人間でしょう。

転職の動機は「甘え」じゃない、SOSだった

「楽そうだから転職したい」「逃げたい」——その気持ちが浮かび上がってくる前段階で、あなたは無意識のうちに、自分の体調、職場環境、家庭の事情、あらゆることを総合的に考えています。

その結果として「転職」という選択肢が浮かび上がってきているんです。

それを「甘え」や「思いつき」と軽視しないでください。それはSOSです。心と体が出しているサインです。

転職して何が変わったか

急性期を続けていれば、もっとできる看護師になれていたかもしれない。認定看護師などのキャリアアップに挑戦できたかもしれない。それは今でも思います。

でも、「できる看護師になること」と「何のために働くか」は、全く別の問いです。

私には妻と子どもがいます。一番大切なのは家族です。急性期で疲弊しきった状態で家に帰っても、子どものことを全力で考える余裕がなかった。精神科に転職して、その余裕が生まれました。

家族に向き合わなければならない場面があります。急性期で消耗しきっていた状態と、精神科で心身の余裕を持って働けている状態とでは、その時の心の余裕がまるで違います。本気で、全力で家族のことを考えられる。それだけで、転職は正解だったと思えます。

そして、あのまま急性期を続けていたら、体を壊していたかもしれません。

精神科で適応障害やうつ病の患者さんと向き合うたびに、確信します。自分の健康を害してまでやらなければならない仕事なんてない、と。患者さんの多くは、真面目で責任感が強く、誰にも頼れないまま限界を超えてしまった方たちです。その姿が、あの頃の自分と重なります。

キャリアアップすることは、もちろん素晴らしいことです。資格を取り、スキルを磨き、周囲から認められる。それを目指すことは、何も間違っていません。

でも、みんながみんな、そのレールの上を走れるわけじゃない。家族の事情、体の限界、様々な理由で、思うようにいかないことがある。

私が転職で手に入れたのは、資格でも肩書きでもありませんでした。家族と向き合える時間と、心の余裕です。それは認定看護師を取ることと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に、私にとっては大切なことでした。

何になるか、ではなく、どのようにあるか。その問いに正直に向き合うことが、転職を考えるということかもしれません。

まとめ:その気持ちは「甘え」じゃない、SOSです

「こんな理由で転職していいのか」と迷っているあなたへ。

その理由は「こんな理由」じゃありません。正当な理由です。

転職したいという気持ちが浮かび上がってきた時点で、あなたの心と体はすでにサインを出しています。そのSOSに、正直に向き合ってください。自分を追い詰めることを、そろそろやめていい。

まずは情報収集から始めてみてください。転職するかどうかは、その後に決めればいい。求人を見て、エージェントに話を聞いてもらうだけで、気持ちが少し楽になることがあります。

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